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今回の年金記事は前回に引き続き企業年金について。
今回は確定拠出型の企業年金です。
<確定拠出企業年金>
1.確定拠出企業年金とは
確定拠出年金とは現役時代に掛金を拠出し、その資金を運用し損益が反映されたものを老後の受給額として支払われる年金です。したがって、拠出額は確定していますが将来の受給額は未確定となります。「日本版401k」とも言われる制度です。
確定拠出年金は「企業型」と「個人型」があり、いずれも2001年に制定された「確定拠出年金法」で定められています。「企業型」の特徴は「企業が掛け金を支払う」ということです。この点で「個人が掛け金を支払う」個人型と相違します。
2.確定拠出年金(企業型)の適用
確定拠出年金(企業型)は厚生年金の適用事業所において実施されます。
実際に実施するためには、事業主が確定拠出年金(企業型)に係る労使合意の規約を作成し、厚生労働大臣の承認を受けることが必要となります。また、資産管理に関しては資産管理機関(信託会社や銀行、生命保険会社等)と資産管理契約を締結しなければなりません。運営管理業務の委託は任意とされます。
3.確定拠出年金(企業型)の加入者
確定拠出年金(企業型)が実施される事業所で使用される厚生年金等の被保険者は、確定拠出年金(企業型)の加入者となります。ただし、60歳未満の人が対象です。
確定拠出年金(企業型)の加入者数は2013年11月末時点で465万人となっています(厚生労働省HP確定拠出年金制度「確定拠出年金の施行状況」より)
4.確定拠出年金の給付
確定拠出年金の給付には①老齢給付金②障害給付金③死亡一時金の3つがあります。
老齢給付金は加入者が60歳に到達したときに、5年以上の有期又は終身年金として支給を請求することができます。
60歳時点で確定拠出年金への加入者期間(企業型と個人型の合算)が10年に満たない場合は、支給開始年齢が最長65歳まで引き伸ばされるます。
年金のお話(22)企業年金③確定拠出企業年金
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27年生まれで4月で64歳になります。一部分は64歳からもらえるのですか?その部分の支給額はずっと変わらないですか?