~前回~知恵袋⑮民生委員の役割とは
<シルバー人材センターとは>
■シルバー人材センターとは
シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に定められた、地域ごとに1つずつ設置されている高年齢者の自主的な団体です。企業や家庭、公共団体などから、高齢者にふさわしい仕事を引き受け、シルバー人材センターの会員に仕事を提供しています。
シルバー人材センターが企業、家庭、公共団体等から請負形式で引き受けた臨時的・短期的な仕事を会員に提供し、会員は就業することによって、シルバー人材センターから配分金を受け取るという仕組みになっています。雇用と違い、ご依頼主とシルバー人材センターとの間で契約(請負・委任契約)するため、依頼主と仕事に就く会員との間に雇用関係・指揮命令関係は発生しません。
■運営
運営は、公益社団法人として、会員である地域の高年齢者が自主的に行っています。会の役員(理事等)は会員の互選により決まります。国・市町村により運営されているわけではありません。
運営費の一部は厚生労働省が各都道府県のシルバー人材センター連合会に対して補助し、連合会から各センターに配分されるようになっています。
■会員の条件
原則として60歳以上の、健康で働く意欲のある方なら、どなたでも会員になれます。各区市町村にシルバー人材センターがありますので、会員登録し、就業するします。会員になるためには、センターごとに異なりますが、年間600円~3,000円程度かかります。
■どのくらいもらえるか
働く日数や収入(配分金)の保障はしていませんが、平均収入(配分金)は概ね月5万円程度です。
■仕事の分野
分野 |
仕事 |
事務分野 |
・パソコン入力 ・一般事務 ・毛筆筆耕 ・宛名書き ・事務受付等 |
一般作業分野 |
・ビル清掃 ・除草 商品整理 ・袋詰め ・ポスター貼り |
サービス分野 |
・家事手伝い ・育児サービス ・ハウスクリーニング ・簡単な介助等 |
外交・折衝 |
・水道、ガス検診 ・チラシ、パンフレット配布、 ・各種販売、集金、配達 |
専門技術分野 |
・パソコン教室講師 ・学習教室講師 ・翻訳、通訳 ・経理事務 |
管理分野 |
・ビル、マンション管理 ・駐車場管理 ・自転車整理 |
技能を必要とする分野 |
・ふすま張り ・大工仕事 ・塗装 ・植木手入れ 和洋服リフォーム |
<シルバー人材センターの実態>
■実態
現在シルバー人材センターはとても人気があり繁盛しています。シルバー人材センターは長年蓄えた技術を生かし、働くことを通じた「生きがい」や「地域への参加」を主な目的としていますが、実際にやっていることの多くは技術のいらない軽作業が多く、その代表的なものが草刈りです。ですので、いままでの経験値を活かせるケースというのは稀なケースです。
■会員数・職群実績等
会員数は下記を見ていただきますとわかりますが、平成24年時点で全国74万人となっており、団体数は約1,300、契約金は3,000億円となっています。
分野別の実績を見ると一般作業が50%超、管理が23%とビルの清掃や除草、ビル管理などが多いのがうかがえます。
<シルバー人材センターを探す>
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会http://www.zsjc.or.jp/center/anatano
上記のサイトからお住まいの地域のシルバー人材センターを探すことができます。
<まとめ>
個人的な感想にはなりますが、シニアの方々が長年蓄えた技術を生かす場というものがもっと多くあればいいかと思います。シニア層は、年金の収入もありますので、収入面よりやりがいを重視しますので、適材適所となる場の創出が必要かと思います。
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
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