blog1

障害者総合支援法入門(20)都道府県地域生活支援事業②(高次脳機能障害支援普及事業)

このエントリーをはてなブックマークに追加

第7回地域生活支援事業とはで地域生活支援事業の概要を説明しました。今回はより具体的な解説を行います。地域生活支援事業は、身近なサービスを市町村が行うものと、幅広く都道府県が実施するものに分かれます。本日は、都道府県が実施する専門性の高い相談支援事業の中の高次脳機能障害支援普及事業についてです。

<高次脳機能障害支援普及事業>

■概要
高次機能障害支援の拠点を定め、専門的な相談支援、関係機関との支援ネットワークの充実、高次脳機能障害の正しい理解を普及促進するための啓発活動です。

高次脳機能障害
■高次脳機能障害とは
「高次脳機能障害」という用語は、学術用語としては、脳損傷に起因する認知障害全般を指し、この中にはいわゆる巣症状としての失語・失行・失認のほか記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが含まれます。

<記憶障害>
・物の置き場所を忘れる。
・新しいできごとを覚えられない。
・同じことを繰り返し質問する。

<注意障害>
・ぼんやりしていて、ミスが多い。
・ふたつのことを同時に行うと混乱する。
・作業を長く続けられない。

<遂行機能障害>
・自分で計画を立ててものごとを実行することができない。
・人に指示してもらわないと何もできない。
・約束の時間に間に合わない。

<社会的行動障害>
・興奮する、暴力を振るう。
・思い通りにならないと、大声を出す。
・自己中心的になる。

■動画で学ぶ
すごく丁寧にわかりやすく解説している動画がありました。岡山県での取り組みをまとめたものです。

その①高次脳機能障害支援普及事業の概要


その②リハビリテーション


その③就労支援


その④家族による支援


■高次脳機能障害と支援
高次脳機能障害は、身体障害とは異なり目に見えにくい障害のため、本人・家族・支援している方が気付きにくいことがあります。対応方法ばかりに目がいきがちですが、まずはしっかりとした障害の知識を身につけることが重要です。その人らしい生活が出来るよう、家族による支援や高次脳機能障害支援センターなど様々な支援機関を通してトータル的なサポートが必要です。

■関連URL
・高次脳機能障害情報・支援センター→http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/
・国立障害者リハビリテーションセンター→http://www.rehab.go.jp/ri/brain_fukyu/

メールでのご相談フォームはこちらです。⇒フォーム

コメント

廣田和見 にコメントする コメントをキャンセル



CAPTCHA



ご相談フォームのボタン等
ご相談フォームはこちら
メール受付
高齢者住まいアドバイザー
2018年6月27日(水)発売!

2017年1月27日(金)発売!

2016年2月12日(金)発売!
高齢者向け住まい&介護に備える入門ガイドブック
著者:満田将太 他
内容詳細


2015年3月16日(月)発売! 世界一わかりやすい 介護保険のきほんとしくみ 2015年度版 - 満田 将太
編著:イノウ 監修:満田将太
監修させて頂きました。
  • むすびの家

  • banner