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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。
第231回目は自分史が自慢史にならないためにです。
<自分史が自慢史にならないために>
先日、横浜市の地区センターで全3回の自分史講座の講師として登壇しました。
当初、自分史の入門的位置づけの講座を予定していましたが、参加されていた方々を見る限り、すでに自分史(ストーリーのある書籍ではなく、記録としてのスクラップのようなもの)に取り組んでいるか、自分史をエンディングノートに一部として捉え、終活として参加されている方が多くかったため、急遽内容として自分史を書きあげる講座ではなく、自分史を書く意味や目的、またさらに自分史やエンディングノートを書き続けたくなるような気持ちを高める講座にすべくカリキュラムを組みました。
少人数ということもあり、一方的な講義ではなく、対話型の形式を取り入れ、その場で質問や疑問を受けたり、こちらからの問いかけで皆さんに答えてもらうようなゼミのような雰囲気の講座でした。
この中で実際に質問やいくつかのやり取りが出ましたのでそれを今日はその中の1つをご紹介いたします。
Q.自分史を自慢史にしないためにはどうすべきか?
私はこの質問に対し下記の4つの点に気を付けて書くべきとお答えしました。
①そうなった経緯を書く ②失敗例も書く(出来れば挫折と成功を結びつける) ③客観的に書く ④感謝の気持ち、言葉を残す |
単に経歴や結果などを羅列して書かれている自分史を拝見することがありますが、その価値が高ければ高いほど、普通では得られないもののはずです。本人も相当に努力、工夫して得られたわけですから、当然というような態度で示さず、それまでの経緯をしっかりと記載すべきです。さらに言えばそれを上記②のように失敗例と対比させて書いたり、挫折から成功への道筋を書くことをお勧めしました。③はどちらかというとウソっぽさをなくすために出来る限り具体的、客観的に書くというものです。著者品人ではなく、登場人物などに語らせることで客観性が出て、自慢的要素を薄く出来ます。そして大事なことは④の感謝の気持ちを残すということです。一人だけで何かを成し遂げたということは少なく、何かしらの手助けや影響があったはずです。その部分を強調する、またはその部分に結論付けるなど、ある意味、自分の功績に関しては脇役に徹するようにしましょう。
ただどんな方法を使おうとも自慢史という側面は自分史には付きまといます。その意識を持つことが謙虚な自分史を書くことが出来るのです。人に見せることを前提とした自分史であれば、これは仕方がないことと割り切る必要もあります。

つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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