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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。
第229回目は自分史をどう書くかの例その2(自分史講座より)
です。
<自分史をどう書くかの例2(自分史講座より)>
前回のブログに引き続き、自分史講座において自分史を書くコツについてよくお話をする内容をご紹介します。今回は『形容詞を削り、具体的に書く』です。
ウィキペディアによりますと、形容詞とは、<名詞や動詞と並ぶ主要な品詞の一つで、大小・長短・高低・新旧・好悪・善悪・色などの意味を表し、述語になったりコピュラの補語となったりして人や物に何らかの属性があることを述べ、または名詞を修飾して名詞句の指示対象を限定する機能を持つ。>という性質を持ち、文章を書く時には大変重要な言葉です。にも拘わらず自分史にはこの言葉をあえて削るとはどういうことでしょうか。
お母さんのことを仮に『優しい母』というイメージを伝えたいとします。その際にこの言葉をそのまま書けば日本語としては十分に伝わりますが、この言葉を使わず、読み手に「このお母さんは優しいなぁ」と思わせるように書いてみるのです。書き手であるあなたが、お母さんの優しさを感じる具体的なエピソードを書くことで形容詞を使う以上にその優しさが伝わります。
例えば母とのやり取りを下記のように書いてみます。
「母は私が家を出ようとするとき、いつも玄関までついてきて、肩にそっと手を当て、『お願いだから風邪をひかないようにしてちょうだいね』と言います。」
もしかしたら「優しさ」だけでなく「温かさ」や読み手が自分の母を思い出す「懐かしさ」などの感情もわいてくるかもしれません。
自分史の書き手はプロではありませんので、一言で感情を表現するのは難しいかもしれませんが、すべてが自分の体験であるため、その感情を呼び起こした事実は書くことが出来るかと思います。素直にそれを書くことで読み手にその感情を伝えることが出来るのです。
また戦争の悲惨さを表現するのに
「罪のない市民が大量に虐殺された」「戦争は多くの人々にとって悲しい思い出である。」
などの言葉を使うことがありますが、それをこのように書いたらどうでしょうか。
「お母さん、人の手ではなく、お母さんの手で殺して下さい。アメリカーに犯されて死ぬくらいなら、お母さんの手で、きれいなままで殺して下さい。(略)」そう言って彼女は、母親に包丁を渡しました。ガマには女性、老人と子供が主にいましたが、これをきっかけに多くの母親たちが我が子を殺しました。
これも自分の体験をそのまま下記のように記すことで戦争が身近なものとして感じられ、現代の日本との違いが大きく感じられ、悲惨という言葉を使わなくともその感情が自然に湧いてくるでしょう。
ともにより具体的に書くということですが、それは書き手であるあなたにしか書けないことでもあります。自分史が唯一無二のものであるということを示すためにも、このように体験に基づいた具体的事実を書いていかれることをお勧めいたします。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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