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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。
第228回目は自分史をどう書くかの例(自分史講座より)
です。
<自分史をどう書くかの例(自分史講座より)>
前回のブログで紹介しましたが、先週横浜市の地区センターにて自分史講座全3回の内、初回の講座が終了しました。何となく『自分史』をやってみようかなという方からすでに年表や資料なども集め、あとはまとめるだけという方まで様々な方々にお集り頂きました。
どのような方が集まられても自分史講座において私が必ずお話することがいくつかあります。その中で一例をあげて説明しているものがあります。まずは下記の文章をお読みください。これはある方が自分の息子に書いた手紙です。
おまイの。しせ(出世)にわ。みなたまけ(驚ろき)ました。わたくしもよろこんでをりまする。
はやくきてくたされ。はやくきてくたされはやくきてくたされ。はやくきてくたされ。いしよ(一生)のたのみて。ありまする。
なにおわすれても。これわすれません。
さしん(写真)おみるト。いただいておりまする。はやくきてくたされ。いつくるトおせて(教えて)くたされ。
これのへんちちまちて(返事を待って)をりまする。ねてもねむれません
これは有名な手紙ですので多くの方はお判りかと思います。そう、これは野口英世の母「シカの手紙」です。当時ニューヨークに滞在していた英世がノーベル賞を受賞したあとに母のシカから受け取ったものと言われています。字が書けなかったシカでしたが、英世に会いたいという一心から独学でこの手紙をつづりました。
自分史は想いを伝える手紙の要素が強いものです。最低限の文法や「てにをは」など読み手のことを考えて読みやすさという点からは必要だと思います。だだしシカの手紙を、誰かが校正をして正しい文に書き換えたとしたら、英世は一刻も早く日本へ帰ろうと思ったでしょうか。シカの言葉で、シカの気持ちがそのまま表現されていたから受けてである英世に伝わり、さらに誰が見ても感動する内容になっているのではないでしょうか。
自分史は文学作品ではないのですから、まずテクニックではなく自分しか書けない内容を自分の言葉で書くことが最も大切なことになります。これを講座の中でお伝えするのに最もいい例が、このシカの手紙でしたので今回ご紹介いたしました。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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