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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。
第225回目は自分史の分類についてです。
<自分史の分類について>
自分史講座やセミナーを行う際、特に初めて自分史に取り組む方に対して、その導入部分として「自分史の分類」についてお話することが多くあります。この分類は自分史というものの概念が固定化されていないため、ある程度、分類することで自分史に関わる情報を整理することが出来ます。また前回の『自分史を書く目的』と同じように書き手のモチベーションや継続的に描き続ける際の指標ともなることがあります。分類し、間口をあえて狭くすることで様々な情報を単に羅列することを防げるため、単なる日記などに比べて自分史にテーマ性を与えることが出来ます。
今回は「自分史白書2016」(自分史白書2016編集委員会著)より自分史の分類についてご紹介いたします。
【切り口による分類】
①「時系列型自分史」~自らの生い立ちを時系列に。
時間軸に沿って思い出すことを自由に書き綴るもの。生い立ちから始まり、家族や兄弟のこと、学校での出来事、当時影響を受けた本や映画、結婚、育児と時間を辿っていく。テーマが自分の歩んだ人生であるから、裏を返せばテーマをあえて絞らない様式ということも出来る。
②「特化型専門自分史」~人生の中である特定の期間に体験したことにスポットを当てる。
例えば「戦争体験談」「子育て記」「闘病記」「旅行記」など期間が限定していたり、テーマが絞り
こまれている。このような期間限定型やテーマ型の自分史にはその人の特に伝えたいメッセージが深く描かれている。
③「共同型自分史」~複数の人の手によって作られる自分史。
「家族史」「夫婦史」や複数の人がそれぞれの戦争体験を書いて一冊にまとめる自分史作品集など。
【表現手段による分類】
①過去を回想しながら叙述していく表現スタイル
最もオーソドックスな自分史。書くときにはですます調かである調か、語尾の統一を意識すべし。
②エッセイによる自分史
小見出しをつけて、比較的短い文章構成で読み切り表現の手法。
③詩や短歌、俳句と自分史を絡めた自己表現スタイル
自分自身が見聞し、体験していることをもとに読みあげる。
④絵や写真を中心にした自分史
⑤映像や音声による自分史
【第3者の手による自分史】
本来、自分史は語り手本人が自らでペンを取り、自らの言葉で書き綴ることが望ましいと考えますが、年齢や体調などの理由から、口述試験のように第3者による代筆として書かれることも少なからず存在する。その際に注意したい点は、あくまで語り手の代筆として書かれたものであれば、著者は語り手本人となる。したがって文体の主語も一人称がふさわしい。
主体たる本人が健常でありながらあえて第3者によるルポルタージュのような体裁で描かれる人物像という表現手法も見られることがある。こうした場合は取材者は第3者の視点、つまり三人称による表現が妥当である。

つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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