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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第169回目はカラオケは自分史の宝庫です。
<カラオケは自分史の宝庫>
私の母は今78歳でレビー小体型という認知症で、特に何か趣味というものもなく、一日中何もせず座ったままの時もあります。週に2回デイケアサービスに行きますが、特に人と交流しているわけでもないようです。
ただこの施設にはカラオケのセットがあり、いつも静かな母もカラオケを歌うときだけは大きな声で歌うそうです。正直楽しいとまでは言っていませんが、歌を唄うときの母は明らかにいつもと違うようで、まわりの方々もその時だけは母を一目おいてみるようです。
その話を聞き、カラオケ店に母を連れ出してみると、どちらかというと恥ずかしがりの母ですが、積極的に選曲をし、堂々と歌い始めます。持ち歌があるようで次々と選曲のリクエストもしてきました。いつも無気力な母とは明らかな違いを感じました。自分が唄うだけでなく、亡くなった父がカラオケでよく唄っていた歌を私が唄うと『上手い、上手い』と何度も褒めてくれ、認知症の進行が早まり、会話がし難くくなった母と久しぶりにコミュニケーションが出来たようでした。私もさらに子どもと頃の歌を唄うと、母がまだ若かったころの家族の様子も思い出し、特に会話がなくても、自分史、家族史を考える空間となりました。
このような経験は同じ世代でカラオケに行っても感じることです。全く別の環境で育ち、知り合ったのはごく最近であっても、歌を通じてその差が一気に縮まります。私の世代ですと70年代のフォークブームのころと、80年代のニューミュージック全盛期の歌が異常に盛り上がります。単に自分が唄うためというより、聴き手を意識した選曲をするようになり、結局は皆で一緒に唄うことになります。
自分史は人間の数だけみな違うものが出来ると言いますが、このカラオケを通じて考えるとそうともいえない時期もあるように思えます。多種多様な現代とは少し異なるかもしれませんが、少し前の世代では、ほぼ共通して同じような物を見、同じ曲を聞き、同じような経験をしています。そのような同じ時代の出来事を回想し、語り合うことで、その裏側にあるそれぞれの自分史に共感し合えるのです。他人の自分史であっても、一歩違えば、自分の自分史になりえたのではないか、と思える他人事ではない自分史を感じることがあります。このような瞬間には相手の自分史に対してとても興味を持つかと思います。カラオケ店で考えても見なかった自分の青春時代の歌を他人が唄ったとき、そんなことを考えませんか?同じ時代に生きていたことを感じる瞬間です。
最近一人カラオケをいうものもあるようですが、これは練習の場であって、自分史とはあまり関係の無いものかもしれません。
「今日一緒に来ている人のために唄う」ことが、今日のテーマを達成するための条件なのです。そんなことを意識して一度カラオケに仲間を誘ってみてください。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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