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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第75回目は僕の死に方～エンディングダイアリー500日～自分史関連書籍の紹介～です。

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＜僕の死に方～エンディングダイアリー500日＞

今日ご紹介するのは『僕の死に方～エンディングダイアリー５００日』です。




この本は数年前かなり話題になったもので、文庫本にもなったことから多くの方がお読みになったかと思います。
テレビでもおなじみの流通ジャーナリスト金子哲雄氏が余命宣告を受けてから臨終までを書き綴ったある意味、エンディングまでに自分史ともいえる作品です。
「エンディングノート」の意義として、いつか来る『死』を意識することで今やるべき『生』の時間を充実させることが挙げられますが、この本の著者はこのいつか来る日がすぐにそこに来ていることを知ってしまいます。そして病状が悪化して行く中、その日までにやるべきことを一気に仕上げていきます。壮絶な記録ではありますが、ある意味『死』という目標があったからこそ実現出来たのかもしれません。
様々な「やるべきこと」の中に、この本を残し出版することが含まれていましたが、このことは自分の生きた証を残したいという自分史を書く人の動機を全く同じではないかと覆います。

数年前に亡くなった俳優の松田優作が『人間は二度死ぬ。一度目は肉体の死。二度目は、人々から忘れ去られる時。』という言葉を残しています。確かに記憶があるうちはたとえ直接合わなくても生きているといえるような気がします。肉体の衰えと同じように生物学的に生き続けることは不可能ですが、記憶によって生き続けるとういことであれば肉体の２倍以上の間は人間の存在は消えることは無いのだと思います。

遺された家族の中に、正しい本当の自分を記憶してもらうためには文字で残すということは大事な事です。この金子哲雄さんの本は私が終活セミナーを行う際には必ず紹介します。そう意味でも金子さんは私の中にも生き続けていますし、この本があることで金子さんの生き方は正しく伝わって行くのだと思います。

この本の最期に金子さんが書いた自分の告別式の会葬礼状を公開しているのですが、その中の一説に東京タワーの足元にある自分の眠る墓地について書かれたところがあります。この文章を読むことで『東京タワー』と『金子哲雄』が繋がり、多くの方は東京タワーを見るたびに彼を思い出すことになるのでしょう。自分の死後についても考え抜いた金子さんらしい演出です。おそらく金子さんは記憶の中で生き続けることにこだわり続けていたのだと思います。
「死に方」「生き方」ともに考えさせられる一冊です。



＜ニュース・イベント等＞

●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送：意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日：お父さんの「自分史」贈ろう　父の日　今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013（東京・両国の江戸東京博物館　2013年8月７日開催） http://www.jibun-shi-festival.net/ ･自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/

＜関連商品・書籍＞



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（担当：満田(ミツダ）　03‐5201‐3645）