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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第195回目は自分史と家系図です。
<自分史と家系図>
自分史を書くことでそのルーツである祖先のことを考える方が多いようです。自分は自分一代で完成されたわけではなく、代々引き継がれ、そしてまた次の世代へと引き継ぐ通過点であるということを強く感じるようです。自分史の中に家系図を盛り込んでいることがよくありますが、これはまさに自分を創ってきたルーツに対する畏敬の念の現れかと思います。
家系図を作るというと何か特殊な技術が必要なように思われますが、それはその規模にもよります。日本の場合、単に戸籍というと大和朝廷や大化の改新の頃にその基礎があったと言われています。ということは遡ろうと思えばこの時代の自分の祖先まで見つけることが出来るとも考えがちですが、一般的には明治5年に出来た壬申戸籍(じんしんこせき)が日本で初めての本格的な戸籍制度と言われていますが、身分に関する記載もあり差別につながることから現在では閲覧することは出来ません。その後、明治31年に屋敷番ではなく地番が採用されるようになり、また出生、死亡、婚姻、養子縁組の記載もなされるようになりました。この年からの戸籍が現存している中で一番古い様式のものと言えます。明治31年というと今から130年前です。私の年齢(51歳)で言えば曾祖父の戸籍が一番古いものになるかと思います。もし役所で戸籍を調べて行くと、この年代のものまではほとんどの方が比較的正確に調べることが出来ます。ただし戦争などにより焼失しまったところもあり、すべての方が行き着くわけではありません。
戸籍を集めるのは理論的にはそれほど難しいものではありません。なぜなら戸籍には移ってきた前の戸籍の情報が出ているからです。戸籍集めに苦労するのはこの情報が一括管理されていないということです。戸籍は国で管理しているものではなく自治体ごとの管理になっています。結婚や離婚、独立することでも転籍を繰り返し、いくつもの自治体を渡り歩くことがあります。場所によっては郵送で取り寄せるなど、時間がかかるということは覚悟しなくてはなりません。逆に言えば、それだけ時間をかけて手に入れる戸籍から作られる家系図はその内容以上に価値のあるものであり、その転移が多ければ多いほど、自分という存在を見直すいい機会になるかと思います。
役所で何代も遡って戸籍を入手する機会などあまりないかと思いますが、一度どこまで出来るか試してはいかがでしょうか。自分史を書くきっかけになったり、自分史をすでに書いた方にはとてもよい補足資料にもなります。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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