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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。
第274回目は『あなたの人生、片づけます』です。
<『あなたの人生、片づけます』>
もしもの世界をリアルに表現する「if小説」の名手垣谷美雨さんの小説『あなたの人生、片づけます』を読みました。最近の作品では老後についての問題提起をしている方なので、この本が書店に並んでいるのを見るたびに気にはなっていたのですが、中々読む機会がかく忘れかけていました。実は私の妻もこの本が気になっていたらしく、先に買って読んでいました。私は仕事柄、自分史やエンディングノートを啓蒙する活動をしていますが、自分の家族にはあまり強制はせず、どちらかというと、何も話さないのですが、この本を読んだことで妻からいわゆる『終活』や『生前整理』について早く我が家でも取り組んで行くべきということを提案されてしまいました。
この本はオムニバス形式で、別々の家族に関する物語が描かれていますが、共に共通するのは、「物を捨てられない」主人公と「なぜ、捨てられないのか」を根本から解決していく片付け屋の物語です。どの物語も「物」と「思い出」を同一視する主人公の思いが問題を生み出しているのですが、これは現代に生きる多くの人々が持つ共通の思いであると言えます。家の中には思い出の品物が溢れており、「どうしても必要」というよりは、「出来れば取っておきたい」程度のものが大半なのではないでしょうか。
「物」と「思い出」が同一のものであり続ければ今後ますます「物」は増え続けることになります。今、なぜ「生前整理」のようなことが言われてきているのかというと、この「思い出」があってこその「物」はその本人にしか価値を持たず、それを引き継いだ家族には無価値どころか負債となってしまうからです。「終活」や「生前整理」をするためには、まず「物」と「思い出」を切り離し、「思い出」にあたる部分を「物」ではないものに引き継がせることが大切だと思っています。「自分史」がこの役割を負えるのかどうか、正直私にもわかりません。しかし「思い出」を何らかの形で残すということに対しては不要と考える方は少ないと思います。
妻はこの本に大きく感化されたようで、我が家でも「断捨離」「終活」が始まってきました。身の回りのものが無くなり、身軽になったとき、「物」から切り離された「思い出」は自分史の中で生き続けることが出来るのでしょうか。これを進めるのが私たち自分史活用アドバイザーの大きな仕事であり、使命であると思っています。
つるま行政書士事務所
自分史・エンディングノート・遺言・相続
馬場敦先生は町田市鶴間に事務所を構えていて、地域密着、個人密着をモットーに活動されています。法的な遺言書の有効性を高めるために自分史やエンディングノートを活用して、家族に想いを伝えるトータルメモリーサポート事業をおこなっています。主に、自分史・遺言書作成で連携させて頂いております。⇒回顧録チラシ
●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送:意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日:お父さんの「自分史」贈ろう 父の日 今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013(東京・両国の江戸東京博物館 2013年8月7日開催) http://www.jibun-shi-festival.net/ ・自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/ |
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