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本日も前回に引き続き、提携している行政書士であり自分史活用アドバイザーの馬場先生に、体験談を交えた自分史についての記事を書いて頂きました。第140回目は学問としての自分史です。

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<学問としての自分史>
前回、歴史とは違う自分史の位置づけについてお話しました。『史』として歴史の中の一分類ではなく『自分』という言葉に重きを置き、『自分』を追求する分野の一つであり、あくまでも自分を表現するための手段が自分史です。
だだしこれが目的ではありませんが歴史的な側面を持つこともあります。自分という内面に関する資料を多く集めていくと、ある傾向が現れます。この傾向を結果として歴史と捉える考え方も自分史活用の一つです。
この自分史は当然学問として大学で研究もされています。これは昨年の自分史フェスティバルでもご講演された一橋大学の小林多寿子教授が提唱するライフストーリーであり個人的経験を質的に表現することをめぐる社会学的探究に継続的に取り組まれていらっしゃいます。小林教授は、ライフストーリー・アーカイヴ現象に注目し、その社会学的意味を個人の＜歴史化＞と世代継承性（ジェネラティヴィティ）という観点から考察する経験的研究をすすめていらっしゃいます。
私は研究者ではないので学問として自分史を研究しようとは思っていませんが、これに関わるものとして自分史が研究の対象であると考えられていることに対して素直に嬉しく感じます。しかし自分史は研究の対象とすべき大切なものでありながら、多くの人がそれに気付いていないという現実があります。学問という側面から分析することでより多くの統計を必要とする機関、団体、個人、法人が注目し、社会的な認知度が高まっていくことを期待しています。
また大学での研究ということもあり大学生という若い世代が自分史に関わることも特筆すべきことです。今まで作り手は当然のように高齢者と考えられ、それをサポートする私たちアドバイザーのような者も同じ世代間を持つある程度の年齢のほうがいいと思われていました。そんな流れからも自分史はシニアビジネスの一つという考え方が一般的でした。そこに社会的意義のある研究として若い世代がかかわることで世代間交流や理解も深まり、結果的にその過程が歴史として受け継がれてくるのです。【自分史＝歴史】ではなく自分史を作り、サポートしていく過程が歴史となっていくのです。
このように自分史を学問として位置づけることが自分史の活用をさらに広げることになります。


＜ニュース・イベント等＞

●テレビ番組 ・NHKのEテレ「団塊スタイル」2013年6月14日金放送：意外な効用!自分史づくり http://www.nhk.or.jp/dankai/bangumi/num062/ ●新聞 ・東京新聞2013年6月12日：お父さんの「自分史」贈ろう　父の日　今年は「モノより思い出」を http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2013061202000156.html ●自分史年表作成サイト ・Histy http://histy.jp/ ●イベント ・自分史フェスティバル2013（東京・両国の江戸東京博物館　2013年8月７日開催） http://www.jibun-shi-festival.net/ ･自分史フェスティバル2014 http://www.jibun-shi-festival.net/

＜関連商品・書籍＞



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