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高齢者と社会保険制度(1)社会保険の種類

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医療保険関係の記事で公的医療保険の種類についてまとめたところ、そもそも社会保険と医療保険(健康保険等)の違いは何なのかという質問を受けましたので、今回はさらに遡って種類をまとめてみることにいたします。

<社会保険の種類>
1.定義
社会保険とは社会保障の分野の1つで、国民が生活する上でのリスク(病気や高齢化等)にそなえて保険に入り、リスクが顕在化したときに給付を受けることにより生活を保障する仕組みです。

2.大きな区分
日本では社会保険は「医療保険」「年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の5種類があります。
5つすべてを社会保険ということもあれば、「医療保険」「年金保険」「介護保険」の3つを社会保険という場合もあり、前者は「広義の社会保険」、後者は「狭義の社会保険」といわれます。

広義の
社会保険
狭義の
社会保険
医療保険
介護保険
年金保険
労災保険
雇用保険

3.社会保険の種類
大きな区分で見ていったものをさらに細分化すると、以下のような種類に分けられます。
種類を分けられないものには簡単な説明を付しています。

1.医療保険 ・健康保険
・国民健康保険
・船員保険
・日雇健康保険
・後期高齢者医療制度
・共済組合
⇒それぞれの詳細は高齢者医療制度について(7)公的医療保険の種類をご参照ください。
2.介護保険40歳以上の全国民を対象
3.年金保険 ・国民年金
・厚生年金
・共済組合
4.労災保険一般民間被用者を対象
5.雇用保険 一般民間被用者を対象
※厳密に見ると、労災保険と雇用保険では適用対象者が異なります。


4.制度の歴史
日本の社会保険は以下のような流れで徐々に拡充されていっています。

1922年(大正11年)健康保険法の制定
1938年(昭和13年)国民健康保険制度の発足
1942年(昭和17年)労働者年金法が発足
1944年(昭和19年)厚生年金保険制度が発足
1947年(昭和21年)労働基準法の制定
1959年(昭和34年)国民年金法の制定
1961年(昭和36年)国民皆保険の達成
1975年(昭和50年)雇用保険法の制定
2000年(平成12年)介護保険制度の施行


以上が社会保険制度についての表面的な部分についてです。
もう少し詳しい内容は次回以降に書いていくことといたします。

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