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ここ数回は雇用保険について解説してきましたが、本日はシニア人材の実情にテーマを当て「シニア人材確保・定着支援事業」について解説します。
<シニア人材確保・定着支援事業>
■制度の概要
制度の概要は、中小企業庁・全国中小企業団体中央会が、中小企業・小規模事業者に対して、実務経験豊富なシニア人材の確保・定着を支援する「地域中小企業のシニア人材確保・定着支援事業」の事業実施主体の公募を実施したものです。事業実施主体はテンプスタッフキャリアコンサルティング株式会社と株式会社クオリティ・オブ・ライフとなりました。
→中小企業庁のHP
出典:http://www.senior-jinzai.com/
■事業の概要
この事業では、「シニア人材」を募集して、中小企業とのマッチングを行なうものです。ここでいう「シニア人材」とは、一つの専門分野で10年以上の職歴を持ち、実務支援能力が十分に発揮できる50代以上の方としており、中小企業との交流の場を経てアドバイザー、顧問として課題の解決にあたります。シニアは、専門的な知識や経験、ノウハウを提供し、中小企業は経営課題(営業力・人材面・コストダウン)の解決のために役立てます。
シニアは、1回あたり(4時間以上)2万5千円の報酬を国から得ることができます。(5回まで/4時間未満は1万3千円)
■企業にとってのメリット
企業が抱える経営課題に対して、シニア人材による支援を無料で受けることができます。
■シニアにとってのメリット
自身の経験を活かし、1回あたり2万5千円の報酬を受けることができます。
■制度の課題
この制度は、企業とのマッチングを支援する取り組みですが、実際に雇用関係が結ばれるようになるかを保証しているものではありません。どのくらいのフォローアップ体制がどのくらい整っているかを確かめることが重要です。
■シニア・企業の登録
登録はHPからのエントリーシートに記載して行います。
→http://www.senior-jinzai.com/
ご不明点や詳細については、お気軽に高齢者住宅仲介センター日本橋店にお問い合わせください。
(担当:満田(ミツダ) 03‐5201‐3645)
高齢者と雇用(13)シニア人材確保・定着支援事業
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